ご挨拶
~組織名称の新設と病院名称の変更のお知らせ~

 平素より、当院の運営に関しましてご理解、ご協力を賜り心より御礼申し上げます。
さて、令和6年4月1日より徳島県内の国立病院機構2病院を一体の組織として運営するにあたり、下記のとおり両病院の統一した組織名称を新たに設け、併せて、両病院の病院名称を変更いたしました。長年親しまれてきました「国立病院機構 東徳島医療センター」は「国立病院機構 とくしま医療センター東病院」へ、「国立病院機構 徳島病院」は「国立病院機構 とくしま医療センター西病院」へと名称変更して、新たに出発することとなりました。
 今後とも地域の皆様や関係者の皆様のご期待に応えられるように、一層精進して参りますので、変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

【組織名称】(新設)
とくしま医療センター

【病院名称】(変更)
(旧名称) 国立病院機構 東徳島医療センター
       ↓
(新名称) 国立病院機構 とくしま医療センター東病院 (所在地:徳島県板野郡板野町)

(旧名称) 国立病院機構 徳島病院
       ↓
(新名称) 国立病院機構 とくしま医療センター西病院 (所在地:徳島県吉野川市)


~とくしま医療センター東病院の近況報告~

 令和6年4月1日に「とくしま医療センター東病院」としての新たな出発に際し、皆様にご挨拶申し上げます。
 とくしま医療センター東病院(旧東徳島医療センター)は徳島市内に近く、高速道、JR高徳線などとの交通の便もよく、かつ療養環境としては良好な自然環境の中にあります。昭和20年10月に結核療養所として開所し、昭和22年4月から国立板西療養所として発足しました。その後、医療需要の変化に伴い、結核、新興感染症などの医療に加えて重症心身障がい児者に対する心の通った適正な医療や2次救急、包括ケア病床をも含めた地域医療に取り組んでいます。
 令和2年から5年度にかけては新型コロナ禍の影響で、当院だけではなくすべての病院に対して逆風が吹いていました。当初、県立病院などが新型コロナ感染症にスムースに対応できるように県下全域のすべての結核患者さんを当院に受け入れることとなりました。新型コロナのパンデミックとともに、令和3年春からは結核患者さんだけではなく新型コロナの患者さんに関しても受け入れを開始し、職員一同が他の公立病院や県、医師会とも連携しながら新興感染症と戦ってまいりました。病状の軽症化に伴い、昨年5月には2類から5類に変更され、少しずつ病院の状況も元に戻りつつあります。
 さて、2病院が1組織となることで、神経筋疾患・難病、医療的ケア児者・重症心身障がい児者、結核・呼吸器感染症などのセイフティ-ネット医療を、とくしま医療センターとして包括的に提供する体制を整えることができるものと考えています。令和5年11月から令和6年2月にかけて、ポストNICU(新生児集中治療室入室後の後方支援)機能をとくしま医療センター東病院に移し、医療的ケア児者を含む重症心身障がい児者の診療機能を強化しました。
 私たち医療人としては、常に患者さん、そして周囲を思いやる「やさしさ」が底流になくてはなりません。職員総意で考えた「やさしい笑顔とよりそう医療」、この病院の基本理念に基づいた病院運営を心掛けていきます。
 当院を取り巻く環境は変化していますが、幅広い社会のニーズに応えられるよう、これまでの歴史・伝統と使命を基礎に、とくしま医療センター西病院との連携を一層強化し、とくしま医療センターの全職員が一丸となって精進していきます。当院を訪れてくださる皆様にとって癒しの場となる病院として成長できますように、引き続きご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。


令和6年4月1日
独立行政法人国立病院機構 とくしま医療センター
統括院長 井内 新
院長 近藤 秀治


統括院長 井内 新