泌尿器科外来は、現在泌尿器科専門医1名、看護師2名で診療にあたっています。泌尿器科というと、男性のための特殊な科と思われがちですが、女性の方にも多い膀胱炎(尿路感染症)から、おしっこが近い、おしっこが漏れるといった下の病気(排尿障害)、尿路結石、悪性疾患(腎臓、膀胱、前立腺、睾丸などの癌)、慢性腎不全まで、意外とその守備範囲は広く、腎、尿路、および男性生殖器に関するあらゆる病気をカバーしています。
診療・活動内容
1)排尿障害
男性では前立腺肥大症、女性では尿失禁が主体です。症状は、内服薬で改善する場合から、手術が必要な場合まで様々ですが、排尿障害=病気とは決して割り切らず、加齢の影響や、生活の質まで考えた、排尿状態の改善を心がけています。
2)悪性疾患
前立腺癌を始めとして、泌尿器科的な癌は増加しています。 早期発見は原則ですが、治療については、最も有効で、できる限り生活の質を損ねない、確率の高い治療を心がけています。そして、そのことが、癌治療の世界標準を目指すことにつながると信じています。このために、徳島大学付属病院、徳島県立中央病院など周辺の総合病院との連携を行っていきます。。
3)慢性腎不全
糖尿病、高血圧、慢性腎炎などの最終段階として、透析療法を必要とする患者さんは増加しています。腎不全を防ぐ生活や食事の指導から血液透析や腹膜透析などの治療まで、慢性腎不全治療における地域の中核として診療を行っています。
診断治療の原則は、第一に「診断は患者さんが話してくれる」という問診の重要さ、第二に「眼で見て触れてみる」診察の大切さです。一方で、Evidence Based Medicine(科学的根拠に基づく医療)に則った診療の重要性も忘れることはできません。
担当医